感性とコミュニケーション
感性とコミュニケーション
ここ最近、とある方と6日間ご一緒する機会があったのですが、この人がまあすごかったんですよ。
なんと、6日間一緒にいて、話をたくさんしたのにもかかわらず、一度も目が合うことはありませんでした。
これだけ目を合わせないと、果たして自分が伝えていることが伝わっているのか、理解できているのか、全くわからなくなります。
で、私だけにそのような態度をとるのかな、と思って観察していたのですが、基本すべての人に対して、目を合わせないんですよね。
大人の方ですから、仕事上の処世術としてのコミュニケーションはとれるのでしょうが、これからこの人大変かもなぁ、と、いらない心配をしてしまいました。
コミュニケーションがうまくいかない時、感性は内側を向いて閉じてしまっているか、開きすぎているか、大きく二つに分類されます。
内側を向いて閉じてしまっている場合、それはコミュニケーションを遮断しているのと同じですから、当然コミュニケーションは難しくなります。
たとえるならば、目隠しをして知らない街を歩け、といわれているようなものです。
逆に開きすぎている場合、必要以上にたくさんの情報を一度に取り入れてしまいますから、処理が追いつかなくなったり、処理しきれずにパニックになったり、いっぱいいっぱいになったりします。
単純にコミュニケーションがうまくできない、といっても、いろいろあるわけです。
よく「空気が読めない」というお話を聞くことがありますが、これは、感性による場合と、それ以外による場合とがあります。
感性によって空気が読めない場合は、先ほど書いた「内側を向いて閉じいてしまっている」場合か、「感じすぎてしまい、情報が多すぎて対応できなくなる」場合があります。
その他の場合は、あえて空気を読まないか、勘違いがあるか、本当に話を聞いていないかなど、性格や考え方に要因があるものと感じられます。
感性が適度に開いていると、コミュニケーションは非常に円滑になります。
そして、お互い無理をすることもないので、心理的負担も軽いわけです。
心理的負担が軽いということは、絶えず心にゆとりを持つことができますので、そのゆとりの分だけ、状況を把握しやすくなるわけです。
感性は、バランスなんですよね。
感性のバランスがいいと、コミュニケーションはよくなるし、バランスが悪いと、負担が大きくなるわけです。
自分に合った「感性のバランス」を身につけること。
自分を知る第一歩になるかもしれませんね。