怒りをぶつけてくる人の心理

怒りをぶつけてくる人、というのはいるものです。

まあカウンセリングでは、怒りをぶつけられる人たちからのご相談が圧倒的に多いわけですけどね。

以前心理学講座「怒りとけんかのコミュニケーション」でもお話したことがあるのですが、そもそも怒りをぶつけてくる人、というのは、どういう人なのでしょう?

一つには、仕事などを叱られながら覚えた人って、やっぱ人を叱りやすくなります。

人って、自分が教わった通りに教える人が多いですからね。

それだけでなく、理不尽に怒られることなんてこともあると思います。

で、この理不尽な怒りをぶつけられる、というのは、非常に迷惑な話なんですよね。

で、なぜこのようなことをするのか、と考えたときに、いくつか考えられることがあるわけです。

単純に、攻撃するというのは、攻撃するだけの理由が存在しているわけです。

で、ほとんどの場合、理不尽な怒りは、防衛によるものだったりします。

つまり、攻撃は最大の防御、ということなわけです。

周りから見れば、誰も責めてなんかいないわけですが、当の本人が「責められている」と感じていると、人は自然と防衛を始めますからね。

何から責められているかを見たときには、それは自分とは関係ない何か、たとえば責任であったり、時間やノルマなど何かに追われていたり、ほかの誰かからプレッシャーをかけられていたりと、まさに八つ当たりされていることになるわけです。

悪い言い方をすれば、感情のはけ口に使われてしまうわけです。

で、困ったことに、こういう人ほど仕事ができたり、地位がそれなりにあったりするんですよね。

まあ守り守ってそこまで行き着いたわけですからね。

変なたとえですが、城に籠城しているようなものかもしれません。

で、城を攻められると勘違いして、場内にいる人たちに責任を転嫁して、どんどん城から追い出してしまう。

それなりに地位や実力がありますから、城から人がいなくなっても機能するわけですが、結果として孤独になっていく。

もう一つ、「誰かのせいにする」のも全く同じで、防衛の一つの方法であり、責められないために誰かに責任を転嫁しているわけですからね。

攻撃性の高い人ほど、実はすごく臆病で逃げ癖のある人。

昔のことわざでありましたよね。

弱い犬ほどよく吠える

怒りを持つ人の攻撃性に騙されたり、巻き込まれたりしないように、このことわざを忘れないようにしてくださいね。

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