心の再学習②
前回からの続きになります。
自画自賛が嫌みに聞こえない二つの理由についてですが、一つには、まず公ではしないという事ですね。
つまり、自分に聞かせるのが目的であって、誰かに聞いてもらう事が目的ではないから言わないわけです。
自分だけに聞かせてあげるんですよね。
もう一つは、期待を全くしていないわけです。
期待をしないという事は、他人からは求めていないという事でもありますし、無条件で自分を信じているという事になるわけです。
ネガティブな考え方をするときや、うまくいかないと感じているときは、自分に対する信頼がなかったり、誰かに期待しているときが意外と多かったりします。
しかし、心が正しく学習するためには、「他人が」ではなく、「自分が」が一番大切なようですね。
ただ、心の学習というのは、それがよい言葉か悪い言葉かは関係なく、自分がいい聞かせたい言葉を何度も何度も自分自身に言い聞かせ、自分自身が信じてしまえば学習されてしまいます。
よい事を学習するのはいいですが、悪い事を学習するのは誰でもいやかもしれません。
ですので、自分が自分に何を言い聞かせているのか、一度チェックしてみてもいいかもしれませんね。
特にネガティブになているときや、うまくいかないと落ち込んでいるとき、誰かのせいにしているときなどは、要チェックかもしれません。
心が間違った学習をして、そのまま行動しているのであれば、正しい事を再学習して修正する事ができるのが、学習の利点ですからね。
例えば私は鎌倉幕府ができたのを1192年と学習しましたが、最近の歴史では1185年と学習するらしいです。
今の子どもたちは鎌倉幕府を1192年と書くと間違いになっちゃうわけです。
そうすると、1192年と学習した私たちが1185年と再学習して学び直せばいいわけです。
これと原理は同じなんですよね。
でも、自分が間違っている事に気がつかなかったり、間違いを認めないときは、再学習は難しいかもしれませんね。
また、よい事より悪い事の方が学習しやすい、という人もいるかもしれません。
それは過去の人生において、期待して裏切られたつらさがあったり、誰かに言われ続けて信じ込まされたりした結果かもしれませんね。
しかし、それらも「心の再学習」によって、繰り返し繰り返し「自画自賛」の言葉をたくさん自分に聞かせてあげることで、今まで「できない」「無理だ」と思っていた事が「そうでもないかも」「できるかも」と変わってくるかもしれません。
日常生活の小さな事から、自分が信じるまで「自画自賛」の言葉をたっぷり聞かせてみてやってはいかがでしょうか?
※この講座は、メルマガ「毎日読める「恋と仕事の心理学」 ★2013/7/16号★」に掲載されたものを、加筆修正したものです。