喪失感から立ち直るには3
「未来を見据えること」
喪失感と絶望は、非常に相性のいい関係です。
感じる側としては最悪なんですけどね。
自分が夢見ていた幸せな未来を失うことによって絶望し、人は前に進むことをあきらめてしまいます。
自暴自棄や、失恋を苦に自殺を図る、なんてのは、「幸せな未来が描けない」ことによっておこるわけです。
ちょっと想像してみてください。
自分の未来が絶望しかない、幸せになる未来が全く描けなくなっている状態で、愛する人に「一緒についてきてほしい」と言えるでしょうか?
まあ言わないでしょうね。
この状態になってしまうと、大切な人ほど、愛している人ほど、自分から遠ざけていきます。
なぜなら、愛する人を絶望に誘いたくはないですからね。
こうして、絶望的な未来のみに意識を集中して、そのほかに未来の選択肢があることに、全く気が付かなくなってしまうわけです。
例えば、失恋をしたら、その人との幸せな未来は確かになくなってしまうかもしれません。
しかし、別の人とのもっと幸せな未来も、ないとは言い切れないんですよね。
なぜなら、未来は誰にもわからないから。
でも、失恋をした本人は、その喪失感の大きさから、立ち直るため、顔を未来に向けるための「きっかけ」が必要なんです。
未来を見据え、未来に何らかの希望や目標を見出すことができれば、喪失感からは抜け出すことができるわけです。
顔を上げ前を向くために「きっかけ」が必要なんですよね。
例えば、大阪岸和田市のだんじり祭り
岸和田市の人たちは、だんじり祭りに人生をかけているといっても過言ではありません。
それくらい、全身全霊で祭りをするわけです。
終わったらどうなるでしょうね。
達成感と同時に、祭りが終わったという「淋しさ」を、こころは感じるわけです。
だから、祭りが終わった後は、朝まで騒ぐわけですよ。
終わりを少しでも伸ばそうとしてね。
で、岸和田市の人たちのすごいところは、翌日になると、来年の祭りに向けて活動を開始するわけです。
あっという間に未来を見据えるわけですよ。
このバイタリティは見習いたいですねぇ。
そのほかにも、スポーツなどで目標を達成して、目標を見失う(喪失)状態の時に、新たなライバルが現れて、再び練習を始める。
なんてお話はよくありますよね。
アニメのドラゴンボールなんかも、そんな感じのお話ですよね。
未来を見据え、新しい目標なり目的なりを見つけることができれば、この喪失感から立ち直ることは可能なわけです。
ここで手放すすべきは「観念」や「自己概念」といわれる「思い込み」です。
考えるよりも、周りをしっかりと、未来をしっかりと見据えたほうが、いいということですね。