友達-親友-真友②

あるスクールカウンセラーさんがいっていたことです。

「非行に走った少年を更生させても、また非行に走ってしまうことがあるのよね。

それはその少年を取り巻く環境に問題があって、たとえ少年が更生しても、その少年を相手にするのが、更生前の仲間ばかりだから、また非行の道に走ってしまうの。

よい友人関係を築くことって、たいせつよ。」

また、テレビで、とあるタレントさんが、がこんなことをいっていました。

「大切なのは、どこの学校に行くかやなくて、誰とその学校に行くかやねんな。

そして、どこに行くかではなくて、誰と行くかが大事やねん。

ええ友達に恵まれることは、人生の中ですごく大切なことやで。」

この二人の言葉は、まさにその通りだと感じますね。

例え夫婦関係や親子関係が悪い家庭で育ったとしても、友人関係がいい子供は、ちゃんと成長してくれます。

親と向き合えなかった分の全てではないでしょうが、そのほとんどを友人関係で埋め合わせることが可能だからなのでしょうね。

そうすると、親が子にしてあげられることは、よい友人関係を築くことができるような環境を与えてあげることになるのではないかと感じます。

よい学校を出れば幸せになれるとか、親の言いつけを守ればいいとか、親が考える幸せを子供にさせようとしてしまいますが、それが必ずしも子供にとっての幸せになるわけではないでしょう。

それも大切なことではあるのでしょうが、それ以上に、友人との人間関係は、社会の一員として生活していく上で、重要な位置づけになっていくのでしょうね。

ただ、そこには恐れもありますよね。

だまされたらどうしよう。

見捨てられたらどうしよう。

裏切られたらどうしよう。

恋人同士でも同じようなことを感じたりもしますが、友人関係でも、親しい友人であればあるほど、全く同じことがおきたりするんですよね。

そして、傷つくことが怖い分だけ、友人関係を上手に築くことができなくなってしまったりするんでしょうね。

私はいつも、カウンセリングでこのような話をしています。

普通の友人は「友達」

親しい友達は「親友」

かけがえのない友達は「真友」

自分の人生に多大な影響を与えてくれる友人は「心友」

「心友」とまではいかなくても、この「真友」を作っていきましょうね、と。

私には運がいいことに、この「真友」がたくさんいました。

そして、私に何かがあった時にはこの「真友」達が私を助けてくれました。

もちろん、彼らも私に、毎晩のように相談の電話をかけてくれていました。

それは朝まで電話していたとしても全く苦にならない、どんな内容でも話しているだけで楽しい、私にとって大切な人達なんですよね。

それこそ、家族と同じくらい大切な存在でもあります。

そして、私にとっての最高の宝物でもあります。

最近では、私の受講生さん達が、それぞれメール交換を初めて、すごく仲のいい友人関係を築こうとしています。

私はそれを見て、すごく嬉しかったりもしますね。

そしてこのクライアントさんや受講生さん達も、今ではクライアントではなく「私の真友」になっています。

そんな「真友」を、皆さんも持ってみませんか?

※このコラムは、2006年03月10日に掲載されたコラムを、加筆修正して再掲載したものです。

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