割に合わないと感じるわけ
先日、とある人がこんなことを話していました。
自分は派遣で働いて、こんなに忙しいし、すごく働いているのに、大した仕事もしていない社員よりも給料が安いのは納得がいかない。
ま、こう考えてしまうことって、ありますよね。
割に合わない。
そう思うことは、仕事に限らず、日常生活の中ではよくあることかもしれません。
特に仕事では、それがわかりやすく出てしまうのでしょうね。
で、割に合わないと感じることや、理不尽に感じてしまうことなど、人間関係のあちこちであることかもしれません。
で、ここでふと疑問。
なぜ、割に合わないと思ってしまうのか。
例えば、自己評価よりも他者評価のほうが低ければ、そういうことはあるかもしれません。
自分は自分に80点を付けているのに、みんなは自分のことを70点しか評価してくれない。
こんな感じで、不満になるのかもしれません。
割に合わない、と感じるときって、怒りがあるわけです。
また、これだけの仕事をして、与えられる報酬や評価が、自分が思っていたものより少なかった場合も、そう感じるかもしれませんね。
これは、欲求と深く関係があります。
ポイントとしては、割に合わないと感じているときって、決して自己評価が高いわけではないんですよね。
不満や欲求など、自分のこころが満足できていない分だけ、割に合わないと感じるわけです。
言い方を変えれば、自分のこころが満足できれば、現状の報酬や評価でも、割に合わないと感じることはないでしょうね。
別の見方をすると、こころの不満が解消できなければ、自分が望む評価や報酬が得られても、満足しない恐れがありますよね。
だとしたら「割に合わない」と感じていることが、本当に報酬や評価に対してなのか、それとも誰かと自分を比較した結果、あの人に比べて私は、と感じている自分なのか、理解しておくことが必要かもしれませんね。
感情というのは、目の前で感じていることが原因とはかぎりません。
原因はもっと別の場所にあり、目の前で起きていることは、感情が表に出てくるきっかけにすぎないわけです。
正しく原因を探ること
本当に自分の感情をコントロールしたい、と思うのであれば、これはできて当たり前のことですからね。
これができない人は、感情のコントロールをしているのではなくて、感情を抑圧しているだけにすぎないことを、忘れないでくださいね。