他人の意見に左右されないためには
お題をいただきました。
「他人の言動にいかに左右されないか、自己価値を高めるにつながるかもしれませんが、そんなネタがあるとありがたいです(≧∇≦)」
ということで、他人の言動に左右されないにはどうすればいいか、というお話をしたいと思います。
その前に、当然ではありますが、なぜ他人の言動に左右されてしまうのか、というのは見ておかないといけません。
まずはそのお話をしたいと思います。
他人の言動に左右されてしまう。
その理由は、いくつかあります。
嫌われたくないから
傷つきたくないから
自分に自身が持てないから
周りが気になるから
等々
まあいろいろあるわけですが、基本的には「自分が信頼できない」ところから来ています。
自分を信頼している人は、他人の言動に振り回されません。
だからといって、他人の言動を無視するわけでもありません。
自分を信頼しても、他人の言動を聞き入れない人は、ただの「がんこもの」です。
もちろん、その他にもいろんな要因があるわけです。
例えば、自分を信頼して、自分の言動を貫いたとします。
結果がよくなかったとしたら、責任は誰になるのでしょう?
自分ですよね。
しかし、他人の言動に左右されて、他人の言動を信じたとします。
結果が良くなければ、誰のせいでしょうか?
他人のせいですよね。
実はこんなところにも「責任を取りたくない」という心理が働いていたりします。
また、人によっては、他人の言動を信じ、結果がうまくいかなくなると、それを理由に自分を責め立てる人もいます。
この場合、私は「不幸で遊んでいる」と表現しています。
大切な事は、ここで皆さんが意識しているポイントがずれている事なんです。
本当に大切な事は、望んだ結果を出す事でしょうか?
確かに昨今は、結果を求める傾向にありますが、実はそれは心理的には二の次なんですよね。
本当に大切な事は、結果がどうであれ、そこまで自分の意志を貫き通したその過程にあるわけです。
例えば、資格試験を受験したとして、試験に通らなかったとします。
結果だけ見れば、望まない結果だったかもしれません。
でも、受験勉強をした、というその過程は、必ず人生のどこかで役に立つわけです。
私の知り合いで、ほとんど勉強しなくても、簡単に試験に合格してしまう人がいました。
それだけ見れば優秀な人ですよね。
正直、カウンセラーとしての実力も相当あったわけです。
しかし、この人は依存する事を好み、自分がリーダーシップをとる事を極端に嫌っていましたから、いつも人の意見に振り回され、できない自分を演じ続けていました。
こうなってはいくら優秀なカウンセラーでも、本人が気づいてやめようと思わない限り、どうする事もできないんですよね。
さて、やっと本題です。
他人の言動に左右されない、振り回されないようにするには、結果を意識しない事にあります。
振り回される人は、今ではなく、結果に意識が集中しているわけです。
この意識のポイントを、今に集中すれば、結果を意識しなくなりますからね。
で、簡単に言ってしまえば、熱中すればいいんです。
物事に熱中しているときは、周りに振り回される事はありません。
周りからどう見られたって気にしませんしね。
これは心の根っこに「嫌われる」恐れがあるからで、嫌われる事を恐れなければ、まあ周りは気にならないわけです。
いくら嫌われないように努力しても、それでも嫌う人はいますからね。
100人全員から嫌われないようにしようなんて、土台無理な話なんですよ。
そんな事をするより、自分を好きでいてくれる数人を信頼した方が、生きていくには遥かに楽です。
そしてさらに、自分の意見と他人の意見は、基本同じではない事を認めておく事でしょうね。
やり方が違う、求めているものも違う、個性も生きてきたバックグラウンドも違うわけですから、意見が同じになる事の方がそうそうないわけです。
以前心理学講座で、パートナーシップにおいて、相手と同じところを探すのではなくて、相手と違うところを受け入れていくことが大切である、という話をしました。
違いを受け入れていくと、自分と相手のどちらかの意見を選ぶのではなく、自分の意見と、相手の意見を融合した、新しい意見が生まれてくるかもしれないわけです。
このプロセスが、何より大切なんですよ。
見るべきポイントを間違えてしまうと、ただ単に自分を苦しめてしまうだけになりますから、ご注意くださいね。