リーダーに必要な問題との向き合い方
何か問題が起きたとします。
その時、皆さんはどう感じますでしょうか?
ネガティブに感じますか?
ポジティブに感じますか?
自己啓発や成功セミナーなんかをのぞいてみると、問題が起きた時、ポジティブにとらえることがいいといわれるわけです。
それはその通りなんですよね。
問題を「問題だ!」ととらえてしまい、ネガティブになると、実際の問題以上に問題を大きなものと感じてしまいますので、問題がすごくしんどくなるわけです。
心理学には
自分に解決できない問題はこない
という言い方をしますから、解決方法はあるわけです。
やり方の問題でね。
でも、こういういい方をする人がいます。
問題が起きた時、ネガティブに感じるのは、問題に敗北している。
だから問題をネガティブにとらえてはいけない。
これを敗北主義、もしくは悲観主義というそうですが、私はこの考えにちょっと賛同できません。
必要以上にネガティブにとらえることは、私も同意するところではありません。
ですが、問題を軽視する、つまり問題を軽んじてしまうのも、また危険なことではないかな、という感じがするわけです。
ダメージコントロールとか、リスクマネジメントという言葉があります。
それは、起こりうる問題の解決に向けて、様々な準備をすることです。
地震が来るかもしれないから、備蓄食料などの準備をしておく。
これは何らネガティブではないわけですよ。
でも、こういったリスクを回避するための考え方をネガティブととらえる人がいるわけです。
で、結果として、ネガティブを考えないようにしてしまう。
まあこういうのを楽観主義というわけですけどね。
問題が起きる前に対処するのか、問題が起きてから対処するのか。
これはひとそれぞれのやり方の違い、なんですよね。
どちらがいいかどうか、という話ではなくて、本来両方の考え方が共存できれば、物事ってもっとうまくいくのかもしれません。
厳しい時ほど楽観的に
よい時ほど慎重に
勝って兜の緒を締めよ
なんてことわざもありますからね。
そこには、物事を広く、深く洞察する眼が必要なのかもしれませんね。
そして、それがリーダーには必要なことなのかもしれませんね。