もてない人のもてない理由②
ここから先は、パートナーがいるいないにかかわらず、どのようにしてコミュニケーションをとっていくかという部分に焦点を当てていきます。
コミュニケーションがとれない場合、上記の5つの理由があると、コミュニケーションは非常に取りにくくなります。
だとすれば、上記の5つを一つでも減らすことができれば、コミュニケーションは以前よりは取りやすくなるかもしれません。
例えば1の場合、自分にばかり意識を向けるのではなく、正しく相手に対して意識を向けてあげる、つまり興味を持ってあげることが大切です。
人はどうしても「こうして欲しい」「ああして欲しい」という欲求や要求にばかり目がいきがちです。
それではコミュニケーションはとれないわけですから、「相手が自分に何を望んでいるのか」を正しく把握することが必要です。
気をつけることは「思い込む」と間違いが生じて、余計こじれますから気をつけてくださいね。
2の場合、自分に感情を正しく把握することが大切です。
「何も感じない」ということをおっしゃる人もいるでしょうが、「何も感じない」のも感情です。
そして、感情はバウムクーヘンのように何層にも重なっていますから、できる限り深く、バウムクーヘンを一枚一枚はいで食べるように(行儀が悪いですが)感情と向き合っていくことが必要です。
3の場合、目的意識を持つことが大切です。
目的ができれば、やり方にはこだわらなくていいですからね。
やり方にこだわってしまうと、目的の達成はどうでもよくなりますから、しっかりと目的を持てるように意識していくことです。
4の場合、愛されることが怖い可能性があります。
「自分は愛されている」ことを自分自身に認めてあげることが必要ですね。
5の場合、特にパートナーがいる人によく現れる傾向で、何の責任を果たすのが怖いのか、どんな責任が怖いのか、相手を変えようとしていないか、「自分を変えたくない」ことにこだわっているのか、さまざまな角度から、自分と相手を客観的に見直していくことが必要です。
その上で、相手に自分の気持ちが一番伝わりやすい形のコミュニケーションを取っていくことが必要です。
もちろんこれだけで必ずパートナーができるとか、パートナーとうまくいくとは思わないでください。
実際には一人一人にカスタマイズされたコミュニケーションの方法があり、自分も相手も、そのカスタマイズがどのようにしてできあがったのかを理解しておくことは、とても大切なことです。
自分を理解し、相手を理解する。
「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という故事もあるくらいですから、まずはお互いを理解しようという気持ちが大切ですね。
あせらず、じっくりと取り組んでいってください。
この心理学講座は、2006年8月の恋愛心理学講座に掲載されたものを、加筆修正したものです。