まんじゅうこわい
ばかを相手にするな
以前師匠が私たちに言った言葉です。
「ばか」という言葉にも、人それぞれ定義や意味合いが違うわけです。
自分より劣っている相手のことをバカという人もいれば、物事が正しく理解できない人のことをバカという人もいます。
中には、賢くてもどうしようもなく人に迷惑ばかりかける人のことをバカという人もいますよね。
今回のお話に出てくる「バカ」というのは、学歴とかそういうことではなく、周りの人たちに気持ちを考えず、人の話を聞こうともせず、自分の利益だけを考え、周りの人の足を引っ張る人のことを言います。
もっと簡単にいうと、感謝のない人ですね。
相手にするな、というのは、そのバカに対して、腹を立てたり、悪口を言ったり結果として影響されてしまうことを言います。
腹が立つと、どうしても相手に対して怒りをぶつけたくなったり、仕返しをしたいとか考えたりするわけです。
で、結果として自分の時間をそのバカのために無駄にしてしまっているわけですよ。
で、ばかを相手にするな、となるわけです。
怒りであれ何であれ、相手のことを考えて、自分がすべきことがおろそかになったり、集中できなくなったりしてしまうと、それも「かまっている」のと同じことになるわけです。
また、以前心理学講座でもお話したことがあるのですが
憎まれっ子世にはばかる
ということわざがあります。
これは、憎まれる人は、憎まれることを自分のエネルギーにして、結果世にはばかっていく、と私は解釈しています。
言い換えれば、相手を憎めば憎むほど、憎んでいる相手にエネルギーを送ってしまうことになるわけですから、相手の思うつぼなんですよね。
落語の「まんじゅうこわい」みたいなかんじでしょうか(笑)
ばかを相手にするな
この言葉の本当の意味は
相手にむやみにエネルギーを送ること自体がもったいないからやめておきなさい
という解釈になるわけです。
ばかを相手にするな
自分がすべきことにエネルギーを集中させる。
それができない時、つまり、ばかにかまってしまうとき。
自分がすべきことから逃げたくなっているときなのかもしれませんね。
自分がばかにかまっていないかどうか。
周りをよく確認してくださいね。