なぜ私は愛されないの? ~恋愛の落とし穴~ その3
今回のテーマは「雰囲気」です。
たとえば、彼氏や上司が、ぶっちょうずらで眉間にしわを寄せ、口はへの字口で、いらいらしている感じがしたら、皆さんは近づきたいでしょうか?
私なら近づきたくはありませんね。
同様に、肩を落とし、うなだれていて、表情が暗い女性がいたとしたら、男性は声をかけるでしょうか?
親しい間柄であれば「どうしたの?なんかあった?」と声をかけるかもしれません。
しかし、そうでなければ誰も近づいてはこないわけです。
前回の課題では、自分が人からどのように見られているかがテーマでした。
自分が自分のことを「私はこんな人間だ」と誰もが思っています。
しかし、周りの人間が同じように思っているかどうかは、聞いてみないとわからないわけです。
私も昔は「怖い人」と相当思われていました。
自分では人を怖がらせているつもりはまったくなかったのですが、あるとき友人が「目が笑ってない」と指摘をしてくれて、そのとき自分が「人を近寄せない雰囲気を作り出していた」ことに気がついたものです。
自分がこんな人間だと思っているところと、人が「あなたはこんな人間だ」と思っているところが一致しない分だけ、実はコミュニケーションにさまざまな問題を起こしやすくなります。
ひとは「印象」で相手を「こんな人間だ」と判断します。
その印象が正しくなければ、間違ったままの印象でかかわるわけですから、コミュニケーションが難しくなるわけですね。
例えるなら、相手の人が日本人だと思って話しかけても、何の返事もなかったとします。
しかし、英語で話しかけたら返事が返ってきました。
最初の段階で「この人は日本人だ」という思い込みがあると、このようなことはおきても不思議ではありませんよね。
では、もう一度確認します。
皆さんは、周りからどのように見られているでしょう?
それが「楽しそう」とか「明るい」というポジティブな内容であっても、「とっつきにくい」とか「くらい」とかネガティブな内容であっても、まだそこは気にする必要はありません。
まずは「そう見られている」事を素直に認めていくことです。
その上で自分を良く見せようなんて思わないでくださいね。
大切なのは、「自分らしくある」ことが一番いいんですよ。
つまり、自分がこんな人間だと思っているところと、人が「あなたはこんな人間だ」と思っているところが一致すれば問題ないわけです。
もちろんとっつきにくく見えるよりとっつきやすいほうが人が集まりやすいのも事実ですが、だからといって自分に無理をしてまでとっつきやすさを演じても、しんどいだけですからね。
人が見ている自分と自分が見ている自分を一致させたほうがこの場合楽です。
男性から見れば「裏表のない、信頼できる相手」と見られやすくなります。
自分らしくあることができない場合、前回同様、ここに何らかの原因が隠れています。
自分らしくした場合、どのようなデメリットが過去にあったのでしょう?
自分らしくした場合、どのような不具合がおきるのでしょう?
ここを調べてみればいいわけです。
それでも彼氏とうまくいかない、恋人ができないという場合は、さらに別の原因を探っていきます。
では、今回の課題です。
あなたは普段、どのような口癖をよく言いますか?
先日友人と食事に行ったとき、私は友人から指摘されました。
3分間に「だって」を5回いっていたそうです。
私にとって「だって」は口癖になりますね。
口癖は自分ではわかりにくいものです。
恋人や友人に「私の口癖って何かある?」と聞いてみてください。
よかったらお互いに探しあいっこしてみてもいいですよ。
それでは、次回をお楽しみに。
※この講座は、2011年07月22日に掲載されたコラムを、加筆修正したものです。