こころのルール②
さて、前回の予告通り、今回は責任の話をします。
誰の言葉かすっかり忘れてしまったのですが、おそらく何かの動画かテレビでの内容だったと思うのですが、こんな話がありました。
正当な対価を受け取れない人の心理というのがある。
それは、幸せを受け取らない代わりに、責任から逃げている。
私はこの言葉を聞いて非常に納得したわけですが、それでもちょっと考えてみます。
幸せを受け取ること=責任であれば、確かにこの言葉通りなのですが、本当にそうなのだろうか。
応えば、幸せを受け取ること、それは自分に対する責任を果たすこと、なわけです。
その番組では、こういうことも言っていました。
幸せは自分との取引
努力に対する対価を、自分に支払う。
つまり、自分に対する支払いを滞らせているわけです。
自分自身が、努力したことに対して報酬を支払っていない。
働いたのに、給料を払ってくれない。
そんな会社があったら、だれだって文句を言いますよね。
すごく働いたのに、給料がすごく安い。
これも会社に対して不満を持ちますよね。
心理学講座では、幸せを受け取れない人は、罪悪感があるからだという話をよくしているわけですが、実際にはこうなるわけです。
会社が取引をしてお金を稼いだ。
でも、取引先から報酬を受け取らなかった。
結果従業員に給料を支払えなくなった。
こんなことを、自分自身の中でしていることになるわけです。
幸せは誰かが与えてくれるものではなく、自分自身が自分に与えるもの。
自分に与えられないのは、自分自身が嫌いか、受け取ったら誰かに攻撃されると思って受け取らないのか、または誰かに対して申し訳ないと思っているのか。
まあどんな理由であれ、自分自身に与えない、というルールがあることがわかるわけです。
ルールというのは、責任を果たすことでもあり、責任を回避することでもある。
ルールに従って行動したわけですから、私の責任ではありません。
こういうことで、責任逃れができるわけですね。
2回にわたってルールの話をしたわけですが、それにしても人って、本当に責任を怖いと感じている生き物なんですねぇ。
ま、責任を怖いと感じさせてしまったのは、多くの人が作り出した暗黙のルールなんですけどね。
自分がどんなルールに縛られているのか。
それを知っておくのは、人間関係を構築していくうえで、結構大切かもしれませんよ。