「良い諦め」と「悪い諦め」
あきらめる
そう選択するときって、ありますよね。
カウンセリングをしているときに、あきらめの話になったのですが、私的に、あきらめには「良い諦め」と「悪い諦め」があると感じたわけです。
良い諦めとは、自分ができるありとあらゆる手を尽くした結果、それでも臨んだ結果が得られなかったときなどです。
やるべきことをすべてやって、それでもだめだったら、気持ちの上ではきちんと整理がつくんですよね。
例えば、パソコンを修理しようと分解してみる。
何度も何度も分解しては組み立て、部品を交換したりして、修理を試みる。
結果、ありとあらゆる方法を使っても、パソコンは治らなかった。
これだったら、もうパソコンを治すのを素直にあきらめることができるわけです。
逆上がりを何度も何度もチャレンジして、1000回以上チャレンジして、それでもできなかった。
出せる力を全部出してうまくいかなかった。
今の自分には、逆上がりができるだけの力が備わっていない。
この段階で、諦めができるわけです。
もちろん、パソコンを治すスキルを新しく手に入れたり、逆上がりできるだけの筋力をつけたりすれば、再チャレンジすることはできるわけです。
良い諦めというのは、結果に対して遺恨を残さない、といった感じでしょうね。
一方、悪い諦めというのは、何かを始める前からあきらめてしまう。
どうせだめだと思いながら、ダメな結果ばかりを探してしまう。
簡単に行ってしまえば、初めから「無理だ」という結論があって、その結論を証明するような行動になってしまし、結果うまくいかなかったら「ほら、やっぱり」と思う。
これって、悪い諦めだと感じるわけです。
そもそも、やる前からあきらめているという、良い諦めとは出だしから違いますからね。
で、悪い諦めの人は、やらない努力をする傾向にあるわけです。
でも
だって
どうせ
やっぱり
なんて口癖があったりする人は、要注意ですね。
良い諦めというのは、たとえ臨んだ結果にならなくても、学ぶことや得られるものがたくさんあるわけです。
ですが、悪い諦めは、何も得るものはなく、学びもない。
どちらのあきらめを選択するかは、自分次第。
自分にとって都合のいい選択ではなく、自分がより成長できる選択が、できるといいですね。