「自分が好き」ということ①

最近よく聴かれる質問に、

「どうやったら自分を好きになれるんですか?」

というのがあります。

さて、ここで皆さんにお聞きしますが、自分を好きになるって、どういうことでしょう?

おそらく、人それぞれいろんな考え方があると思います。

やりかたも、たくさんあるでしょう。

ただ、私が感じていることではあるのですが、本当に自分を好きなとき、まずやらないことがいくつかあります。

一つは、当然ではありますが、自分を責めたり、傷つけたりはしませんよね。

そして、二つ目には、人を傷つけたり、非難したりもしません

「好き」という感情には、とても幸せな感覚も含まれていると私は感じています。

幸せなとき、誰かを殴ってやろうとか、けなしてやろうとか、そんな気持ちは起きないわけですよね。

だとしたら、人に対して攻撃的な人は、自分を好きではない可能性があるということかもしれませんね。

さらに、三つ目には、怒りの感情もあまりないでしょうね。

当然怒っているときは人を好きにはなれないものですから、もしかしたら何かに怒っている人は、自分自身にも腹を立てているかもしれません。

四つ目には、自分を好きな人は間違いなく「自分に素直」です。

うそをつく、という行為はほとんどの方があまり好きではないと思います。

では、自分にうそをつく、という行為はどうでしょうか?

もし、自分に素直で、自分に正直であれば、自分にうそをつく必要はありませんよね。

ところが、人はほとんど無意識で自分にうそをついていることがあります。

もしかしたら、この瞬間は自分のことを好きではない可能性もあるわけで

す。

もちろん、すべてがそうではないかもしれません。

うそには自己防衛のためのうそと、思いやりのうそがありますから、目的によってそこは変わる可能性があるわけです。

五つ目は、自分以外の何かに価値を求めてしまうことです。

もし自分のことが好きであれば、わざわざ自分に付加価値を付けて、自分を誇張する必要はありませんからね。

ありのままの自分で問題ないわけです。

ありのままの自分を見せることができない、学歴やブランド、肩書きをひけらかしたり、それらのものを求めたりする行為そのものが、自分に価値を感じられない、つまり、自分のことが好きではない行為の可能性があるわけですよね。

さて、ここまで読んで、あなたはどれだけ当てはなりましたか?

気がつけば心理テストみたいになっていますね。

解説は次回。

お楽しみに。

※このコラムは、2007年03月03日に掲載されたコラムを、加筆修正して再掲載したものです。

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