「何を」を見つけること
私はよくネットの記事から、コラムのネタを拾ったりします。
何もないところから書き出すより、何かテーマがあったほうが書きやすいですからね。
で、いろんな記事を読んでいて感じること。
基本的に、目についた記事は、私にとって意味がある記事ばかり。
自分に必要のない記事って、やっぱスルーするんですよね。
そんな中で、時々「おっ」と思う記事に出会ったりもします。
かなり的を得た内容であったり、面白い視点からアプローチしてあったり、こういう文章を私が書ければよかったんですけどねぇ(笑)
文章というのは、表現の一つです。
自分の考えや想いを伝えるため(もちろんそれ以外の目的もあったりしますが)ツールなわけです。
よく「書くのが苦手」とか「うまく書けない」というカウンセラーがいたりしますが、それは自分の得意な表現が文章じゃないだけ、かもしれません。
自分の中にあるものを文字に起こすとき、まあ文字に限らずですが、表現するときに一番困るのは、その量なんです。
10思ったことを、10伝えたい。
そうすれば、自分の思いを余すところなく相手に伝えられると思いますからね。
でも、言葉にしても、文字にしても、10伝えたいことの一くらいしか表現できないんですよね。
追い付かないんですよ。
次から次へと伝えたいことが出てきて、言葉への変換が間に合わない。
結果、伝えたいことの10分の一も伝えられなくなるわけです。
カウンセリングをしていても、よくクライアントさんが、表現が苦手とか言われるわけですが、私にはちゃんと伝わっていますし、理解もできなすから、決して下手ではないんですよね。
聞き手の理解力の問題のほうが大きかったりするんですよね。
10伝えようとして、10伝えられる人なんていないんですよ。
また、10伝えられて、10理解できる人もいないんですよね。
表現が上手だといわれる人だって、10のうち3伝えられればいいほうです。
多くのプロ野球選手だって、3割打つのがやっとですからね。
伝えるときに注意したいのは「何を」伝えたいかを、自分の中で明確にすることです。
できれば、それに素直さがあればいいんですけどね(笑)
上手く伝えられない人は、「あれも、これも」と思ってしまって、「何を」という部分が部やけ気味になったりすることがよくあります。
普通の人より伝えたいことが多いのかもしれませんね。
それだけ、こころがいろんなことをたくさん感じているのでしょうねぇ。
これは、伝える前に一言、自分に聞いてあげることでしょうね。
「何を伝えたいの?」
それがどんなにつまらない、些細なことでもいいんですよ。
この「何を」が見つかれば、おのずと表現方法が絞られてきますからね。
白い画用紙に「何でもいいから書いてください」と言われるより、「自分の好きなものを書いてください」と言われたほうが、書きやすいでしょ。
上手く表現できないと思ったときは、自分の中にある「何を」が、自分自身でもよくわかっていないからかもしれないわけです。
まずは「何を」を見つけることが必要なのでしょうね。
そこから先は、聞き手の問題です。
聞き手の能力のなさを「自分の表現が悪いんだ」なんて思わないようにしてくださいね。
もちろん、相手が理解できる表現をする努力は必要ですよ。