「あの時ああしておけばよかった」と思う心理
あの時ああしておけばよかった
そう思うことって、ありますよね。
簡単な言葉に置き換えれば、後悔しているわけです。
あの時ああしていれば、今もっと幸せだったのに
あの時こうしていれば、彼と別れずに済んだかもしれないのに
あの時ああしなければ、今こんなに苦労することなかったのに
ま、人生なんて後悔の連続かもしれません。
でも、ここで気が付いてほしいことが二つあります。
一つは、「あの時ああしていれば」と思っているのは、今の自分であって、当時の自分ではそう思えなかったということ。
言い換えれば、当時の自分は、当時自分ができる限りのベストを尽くしただけのことで、今の自分がそれを理解しているからと言って、当時の自分にそれを求めても意味がないということです。
だって、当時の自分にはわからなかったか知らなかったわけですからね。
もう一つは、「あの時ああしていれば」と思えた分だけ、当時の自分より自分が成長した証拠です。
成長できたからこそ、自分の失敗を「失敗」と受け止めることができるわけですし、同時に「あの時ああしていれば」という答えを得ることができるわけですからね。
それを、今の自分と当時の自分を比較して、当時の自分はなんてダメなやつだったんだろうと思う。
これは意味がないわけです。
だって、過去の自分と経験を積んだ未来の自分を比較すること自体、意味がありませんからね。
後悔するというのは、過去を悔い、自分を責める行為なわけで、自分が成長したことを認める校にはならないわけです。
同時に、当時の自分は、その時できるベストを尽くした、ということを認められない状態でもあります。
これを、当時の自分はベストを尽くした。
失敗はしたけれども、あの時ああしていれば、と思えるくらい、自分は成長した。
失敗はしたけれども、間違いではなかった。
と感じることができれば、「後悔」ではなく「反省」ができるわけです。
後悔は過去を
反省は未来を
見据えた物ですからね。