「〜があれば」という言葉の裏側
よく聞く言葉にこんなのがあります。
~があれば
お金があれば
時間があれば
才能があれば
ゆとりがあれば
この~があればって、よく聞く言葉ですよね。
で、この言葉を発するときって、大きく2つ理由があるように私は感じるわけです。
一つは、行動しないための理由。
もう一つは、行動していない自分に対する言い訳。
実は、「~があれば」という言葉、行動する人は言わないんですよね。
例えなくても、まず行動して、必要であればそれを手に入れるか、別の形で補おうとする。
お金がないならないなりに、やり方があったりとか、時間を有効に使う方法を考えたりとか、ない才能をみるよりもまず努力してみるとか、ゆとりを得るために、自分のライフスタイルを改善したりとか、そこには、様々な知恵があるわけです。
カウンセリング的に多いのが、行動しないための理由です。
この場合、自分の心の中は「やりたくない」という気持ちがあるわけです。
その気持ちを素直に認めてしまったほうが心理的には楽なのですが、多くの人は、自分が「やりたくない」と思っていることに気が付かなかったりします。
「~しなければいけない」という言葉を使うのも、同じような理由です。
もう一つの方は、行動していない自分を、どこかで責めているんですよね。
人って、誰かに責められると言い訳したくなるわけです。
その責めている人が自分であっても、やっぱり言い訳ってするんですよ。
言い訳をするのが悪いわけではないんです。
言い訳をしている自覚があればね。
例えば、部屋が散らかっていて「片付けないとなぁ」と思っているときに、おかんに「部屋片付けなさい!きたないんだから」なんて言われたら、どう感じるでしょう?
今やろうと思ってたんだよ!
みたいに反発するかもしれませんよね。
これって、どこかで自分を責めていて、それを他人に言われたときに、自分が自分を責めている分だけ、他人に責められているように感じてしまうからなんですよね。
つまり、言い訳している自覚がないときほど、その気持ちは怒りに変化しやすいわけです。
いつも私が言っていることですが、自覚がないって、一番の問題ですよ。
しっかりと自分の気持ちに自覚を持ってくださいね。