成熟した大人とは?
世の中には、年齢的にも、見た目にも大人なのに、精神的に未成熟の人がいます。
こういう人が周りにいると、自然と精神的に大人にならざるを得なくなります。
が、いろんな意味で、こころに傷や負担を与えてしまうことも、たくさんあるわけですよ。
成熟した大人、といわれると、皆さんはどのようなイメージがあるでしょうか?
人間として器がでかい、感情をむき出しにしない、コントロールできている、振る舞いが優雅、頼れる、信頼できる、エトセトラ・・・。
まあいろいろあるわけです。
ひとそれぞれ、成熟した大人のイメージは違うわけですよ。
子供時代は、当然ですが、親が成熟した大人だと思います。
自分ができないことは全部できますからね。
ですが、大人になってみてわかるわけです。
子供時代、親は成熟した大人だと思っていたけど、実は成熟していない部分もあったのではないだろうか?
理由は、自分が大人になってみて、未成熟なことを痛感しますからね。
それが理解できない人が、結果として自分は成熟していると思い込み、周りに対して暴虐武人にふるまうのかもしれませんね。
私が感じる成熟した大人とは、自分をよく理解している人だと感じます。
自分を過大評価も過小評価もしない、ありのままの自分を受け入れ、同じように、周りの人のありのままを受け入れられる。
仕事ではできていたり、人とのかかわりではできていたりと、限定的な人はいると思いますが、仕事も家庭もプライベートも、すべてにおいてそうふるまえる。
こういう人は、そうそういませんよね。
しかし、当の本人がそれを自覚していれば、まわりも「この人はこんな人だからね」と認知してくれるわけです。
結果として、未成熟なままでも、愛されるキャラになるわけですよ。
そうならないのは、当の本人の自覚がないから。
じゃあなぜ自覚がないのか?
それは、自分と向き合えないから、でしょうね。
私はカウンセリングで、自分と向き合うことをよく口にしますが、それは、心を成熟させることで、問題に向き合える力、自分の弱さに負けない力を自分に養うことに目的があるからです。
で、心が未成熟な人ほど、自分と向き合うことを極端に嫌います。
誰かのせいにする人、DVやハラスメントをする人、すぐ文句を言う人、人の話を聞かない人、欲求が強い人、自己嫌悪が強い人など、まだまだ心が成熟するチャンスがあるわけです。
子供っぽい=未成熟、というわけではありまえんよ。
成熟した人ほど、遊び心が旺盛ですからね。
人生半世紀近く生きてきて、そんな成熟した大人になりきれていない私です。
死ぬまでに、どこまで自分のこころを成熟させることができるのか。
これからの私の挑戦でもあります。
みなさんも挑戦しますか?
やめといたほうがいいかもしれませんよ(笑)
ただ、成熟しないといけない事態にある人もいますので、そんなときは、一人で頑張らずに、友人なりカウンセラーなりに、どんどん頼ってくださいね。
成熟した大人は、ちゃんと相談できる人を持っていますからね。