変化に適合できない時

先日、長い間使っていた靴がボロボロになり、新しい靴に変えました。

まあよく3年も履いていたものですよ。

おしゃれな人達や、靴好きからすれば、ぼろぼろになるまで履きつぶすというのはどう見えるのでしょうね。

私は元々物持ちがいいほうなので、興味があまりないものについては、一度買うと軽く10年は使います。

服なんか本当に興味ないですから、20年前の服がいまだ現役です(笑)

去年スタイリストさんに服を見てもらったときに、かなりの服を捨てて新しい服を買ったのですが、今はその時の服か個人的にお気に入りの変な(?)服しかありません。

興味がなければそんなものです(ひどい・・・)

で、今回はその話ではなく、新しい靴のお話です。

靴を新しくすると、よくあるのが靴づれですよね。

今現在、かなり靴づれにお見舞されております(笑)

新しいものというのは、体になじむまでに時間がかかります。

それは靴に限らず、パソコンやスマホ、生活環境、職場環境などもそうですよね。

そこでうまくなじめないと、どうなるでしょう?

靴やパソコンなどは「自分に合わない」といって使わなくなるかもしれません。

環境であれば、その環境に行くことが億劫になって、元の環境に戻ろうとするか、自分のなじんだ環境に閉じこもってしまうかもしれません。

実は、この「なじめない」というのは、非常に重要なんですよね。

本来なじむためには、時間をかけていく必要があります。

人間には環境適合能力がありますから、変化した環境に対してなじませていくことができるわけです。

しかし、できないと思いこんだり、適合しようとしても、それが劣悪な環境だったり、傷つくのが怖かったりすると、適合しようとすることをやめてしまいます。

では、適合していくにはどうすればいいか。

「理解」が必要なんですよね。

それは、自分が相手を理解したり、相手が自分を理解したりすることはもちろんですが、同時に自分が自分自身を理解することも必要です。

私のコラムなどでよく出てくることわざに

敵を知り、己を知れば百戦危うからず

という孔子の教えがあります。

わからない

から不安になって、その不安に振り回されて、結果

できない、なじめない

になってしまう。

自分の心の中に在る「不安」を知ることが、大切なわけです。

また、自分を変えたくないという「頑固さ」も、環境に適合できない要因となります。

こだわること事体は悪くはありませんが、そのこだわりが自分を幸せにしないものであれば、それはただの頑固さですし、押し付けになりますからね。

そして、あと二つ必要なものが「好奇心」と「謙虚さ」です。

環境や相手に対して好奇心を持つだけで、人は好意を持ちやすくなります。

ただし、一点集中で好奇心を持つのではなく、全体に好奇心を持つことが大切です。

また、初めからベテランや経験者と同じことができる人なんていません。

いろんなことを学び、経験していくことで、環境の中で動ける自分になります。

でも、そのためには教えを乞う必要があります。

相手が年下だろうが、子供だろうが、自分ができないことができる人に対しては「教えを乞う姿勢」が必要なんです。

だからこそ、自分自身を謙虚に扱う必要があるわけです。

ただし、へりくだるのは謙虚さではありませんから、気を付けてくださいね。

私も、靴にへりくだるのではなく、靴を無理やり自分に合わせるのではなく、靴に自分を合わせていけば、短期間で足になじむことができるでしょう。

はじめから時間がかかることをきちんと覚悟したうえで、腰を据えて変化した環境と向き合ってみてください。

そうすれば、自分の心も、環境に合わせて変化していきますからね。

東京に住んでいた人が沖縄に引っ越して、すっかりうちな~タイムになじんでしまうようにね。

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