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心理学講座「残念さんの取扱説明書~⑪~」

第2章 残念さんの種類

 

2−3逃避型

逃避さん

いろんなこと、特に責任から逃げることが多い、別名「ピンポンダッシュ職人」。

仕事でも家庭でも、そこに「責任」を感じてしまうと逃げてしまう。

例えば、家庭では「夫の責任」とか「父親の責任」などがあり、会社では「社会人として」や「上司」「部下」としての責任があったりします。

余りにも責任を重く感じすぎてしまうから、ちょっとした責任でもすごく「重たいもの」と感じてしまうのでしょうね。

この手のタイプの人は、とにかく逃げ方のバリエーションが豊富です。

逃げるためなら手段を選ばないといってもいいくらい、逃げることに全力を注ぎます。     

実例で上げますと、

仕事:上司が自分でやるべきことを部下のせいにする

家庭:「子どもの教育はお前の務め」「夫の責任」「父の責任」の放棄

 

逃げ方は

コレクター(趣味)に走る

仕事に没頭する

浮気する

ギャンブルにはまる

病気になる

薬物・恋愛依存など

まあいろいろあるわけです。

 

そのほかにも、恐いから逃げるケースもあります。

失敗が怖いから人に擦り付けたりするのが、その典型と言えるかもしれません。

何が怖いかというと、責任を果たすことや、出来ないことや失敗を認めるのが怖かったり、変化そのもの(安定が壊される)ことなど、これもいろいろあるんですよね。

 

<残念事例5>

20代女性。夫の不倫にショックを受けている。

夫の相手は職場の女性。

夫とは妊娠を機に結婚。

 

こういった相談事例でよくあるのが、「子供ができたから結婚した」というお話です。

実際に「できちゃった結婚」は結婚全体の3割を超えています。

しかし、できちゃった結婚の離婚率が高いのも、また事実なんですよね。

この場合、「夫自体に、子どもができなかったら結婚する気があったのか?}が疑わしい。

結婚したいという意思をもつのではなく、できたから結婚しようと子供のせいにできるわけです。

子どもが出来なければ結婚に踏み切れなかった。

父親、母親になりきれないままに、親になってしまう。結果として、そのプレッシャーに負けてしまうわけです。

母になりきれないために、夫に強く依存したり、父になりきれないために、期待に応えられないと逃げたくなったりします。

もちろん、子供ができたことで結婚するきっかけとなり、うまくいくご夫婦もたくさんいるんです。

でも、「自分が親になる」覚悟ができているかどうかが、大きな分かれ目なのかもしれませんね。

 

もちろん逃げることが必要なケースもあります。

逃げることで体制を立て直してうまくいくこともあるわけです。

逃げること自体は決して悪いことではありません。

孫子の兵法にも、勝てないなら逃げなさい。そして勝てるように準備しなさい、という内容がありますからね。

 

逃げる理由が責任を取りたくないからとか、自分に向きあいたくないからはというのが問題になるわけです。

勝てるのに逃げる、できるのにやらずに逃げるのは、残念さんへの道になってしまいます。

野球で9回ツーアウト満塁、市田逆転の場面で打席に立ったと思ってください。

「プレッシャーに負けてムリです」とは言えませんし、逃げたくなる気持ちもいっぱい出てくるでしょうね。

負けてもいいので、挑戦する。

挑戦して負けても、それは失敗にはならないですからね。

 

みんなが納得できる逃げと納得できない逃げ、なんてのもあります。

災害や事故が起こったら、まずは安全の確保のために逃げますよね。

それは当然の行動です。

しかし、身の安全が確保できた後に、救助を怠ったりしたら、周りはどう判断するでしょう。

以前ある列車事故で、娘さんをなくされた方のインタビューがありました。

「鉄道会社の方も、消防も警察も救急も凄く頑張っていた。救助に全力を尽くしてくれた。僕は誰を責めればいいんですか?」

だれかを責めないと自分を責めてしまう。

なぜあの時に注意をしなかったのか、なぜ、止めなかったのか。罪悪感や後悔がある。

誰かのせいにして、罪悪感から逃げないと心がもたないわけです。

 

逃がしてあげることも、時には大切なことでもあるんですよね。

 

 

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