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マインドエラー ~責めていても解決法は見つからない~

マインドエラー ~責めていても解決法は見つからない~

 

先日、TVを観ていたときのことです。

 

 近年、よく取り沙汰されている事件や事故について、興味深い検証が行われていました。

 

人間がミスを犯したとき、責任を追及して当事者を責めても、そのミスが解消されないことがほとんどである。

ミス自体をなくすためには、責任の所在をはっきりさせることに終始するよりも、何故そのミスが起きたのか原因をはっきりさせることが、ミス発生を減らすために重要なことである。

 

さて、子どもさんの居る家庭で、よく見られる光景です。

 

いつものように子ども部屋を飛び出してリビングで追いかけっこ。

 

ふとした拍子に子どもさんの手が窓辺に置かれた花瓶にぶつかって、ぐらぐらっと揺れた花瓶はくるくると回って真っ逆さま・・・

 

がしゃーん!!

 

こんなとき、親は子どもに対して花瓶を割ったことを叱ります。

 

しかし、これで終わっては、また別の子どもが花瓶を割ってしまったりして、根本的な解決になっていなかったという結果になったりすることがあります。

 

一方、何故花瓶が割れたのかという原因に着目してみると、花瓶が元々、子どもがよく遊ぶ場所に置いてあったとなれば、子どもが花瓶を割る確率は非常に高いことに気づきますよね。

 

だとしたら、子どもの不注意だけが花瓶を割った原因ではなく、子どもがよく遊んでいる場所に花瓶を置いていたことも割る確率を高くしていた原因となるわけです。

 

ならば、花瓶を遊び場から離して置けば、花瓶が割れる確率はぐんと下がりますよね。

 

この子どもと花瓶のように、どうしても何故か起こってしまう人間のミスのことを「ヒューマンエラー」というそうですが、この話を聞いて、ふと私はあることを感じました。

 

もしかしたら、心の問題もこれに似ているのではないかな?・・・と

 

例えば、『夫が自分を構ってくれない』と夫に対して怒りをぶつける奥さんを見ることがあると思います。

 

ここでは責任が夫にあるとなっているわけですが、実際に責任を問題にしている間は、お互いの関係は全く何も改善もしませんし、中には夫が責任から逃げたくなって、さらに事態が悪くなってしまうことも有り得るわけです。

 

それならば、ここは一旦、責任を問題から切り離し、何故このような状況になったのか?

 

この例では、『何故、夫が構ってくれないのか?』と考えてみます。

 

もしかしたら構えないのかもしれません。もしくは構いたい意欲を無くす理由があるのだろうか・・・と、ひとつずつ原因を見ていくことが大切なのではないかと感じました。

 

ただ、これを独りで行っていくのは、よほど慎重にしても危険を伴います。

 

何故なら、このような検証は客観的、第三者の視点で見ないと、自分の考えに囚われてしまって、『自分は悪くない』もしくは『自分が悪い』等、最初に感じている感情に戻ってしまったり、堂々めぐりに陥ることも少なくないのです。

 

これは先程の花瓶の話のように、それまでの経験で感じた嫌な感情があるからで、無意識のうちに、そのときと同じ感情から回避する行動をとろうとしてしまうからです。

 

女性が男性に話し合いを持ちかけようとしても男性が話し合いに応じてくれない場合など、もしかしたら男性はこの時点で「自分は悪くない」と感じているかもしれません。

 

そして、もしかしたら「話し合いをしたい」という女性の態度そのものが男性を追いつめているのかもしれませんね。

 

では、どうすればいいのでしょう?

 

飛行機事故などが起こったときには、航空会社が事故原因を調査するのではなくて、事故調査委員会などの第三者機関が原因を究明していきますよね。

 

心の問題も同じで、実際には第三者が問題の究明に当たったほうが正確に原因が究明できるかもしれません。

 

その第三者がカウンセラーなどです。

 

最終的には、当事者同士の話し合いやコミュニケーションが必要になってきます。

 

しかし、できることであれば、責任を問うことから始めるのではなく、「自分は悪くない」という気持ちにとらわれるのでもなく、ただ、「何故このような問題が起きたのか」「何故このようなことになってしまったのか」という客観的な視点から状況を見て、そこから話し始める

 

そんな気持ちに切り替えることができる余裕を養ってみる、というのはいかがでしょうか?

 

ただ、わかっていてもうまくいかないのが人間関係です。

 

うまくいかなかったからといって、自分を責めたりせず、それこそ、いろんな人の意見を聞いてみる、そして、それを聞く耳を持つことが、大切です。

 

この心理学講座は、2005年07月05日に掲載されたコラムを、加筆修正して、再掲載したものです。

 

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