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既成概念と自己中心性


以前、とあるところでおもしろいお話を聴きました。

自分の夢をかなえたり、自分がやりたいことを実現させていくためには、
 
(1)既成概念から自由であること(独自の発想、創造性)
(2)自己中心性からの脱却(対象中心志向、課題中心志向、他者貢献意欲)
 
という気持ちを持つことが大切なんだそうです。
 
(1)は『当たり前』とか『〜に違いない』という考え方ではない、『もし当たり前がそうでなかったら』とか『もし〜に違いないということが間違い だったら』という考え方を持つことが大切という意味で、

(2)は『私が、私が』ではなく、『誰かが悪い』という被害者意識でもない、『誰かのために』とか 『誰のせいでもない』という考え方が必要であることを意味しています。
 
この話を聴いたとき、実は問題だと思っていることのほとんどが、自分もしくは相手が『既成概念』にとらわれ、『自己中心的』に物事を見ているときに問題になるのではないかと感じたんですよね。
 
例えば夫婦関係で、『当たり前』と思っていることが当たり前でなかった場合、「夫なら、妻ならこうしてくれて当たり前」と思っていることをしてくれなかったら、これは問題になりますよね。
 
靴下は脱いだらカゴに入れるのが当たり前なのに、なぜカゴにいれてくれないの?

 
俺は家族のためにこんなに頑張っているのに、何故その頑張りを認めてくれないのか?
 
他にも、上司、部下の関係であったり、親子関係でも同じことはたくさんありますよね。
 
一方、『私は悪くない』とか『誰かが悪い』というときは、自己中心的になってしまって、完全に周りの状況を見ようともしないし、周りの人の言葉や想いを、全く受け取らなくなってしまったりします。
 
この間耳にしたのが、母親が娘を悪く言うことがよくあるんですよね。
 
例えば、娘さんがいい大学に入学したのに母親が

『大学なんて行くなんて』

と言って

『今すぐ大学なんてやめなさい』

と言ったり、別の娘さんは、ご主人の浮気 が原因で離婚することになったとき、母親が

『あんたがくずだからそんなことになるのよ。あんたなんかが幸せになれるわけがないんだからね。』

くらいの厳しい言葉をを浴びせかけて、ご主人のご両親がドン引きしたりとか。
 
私の友人が結婚の挨拶に行ったとき、相手のご両親に
 
「うちの娘は何にもできない、全く気の回らない、女としては最低の子なんですよ。それでもいいんですか?」
 
と、謙遜するにしてもここまで子供のことを悪く言えるのか!というくらいひどいことを言われたと言っていました。
 
これらの話の共通点は、すべて母と娘の関係であること、そして、今に始まったことではなく、かなり小さい頃からこのようなことを言われ続けているということ。

そして、娘さんが幸せになろうとすると、親としてはよかれと思って言っていることが、実は娘さんを傷つけているということです。
 
これはどこか親の考え方の中に『既成概念にとらわれている』何かがあり、『自己中心的』なものの見方でしか理解しようとしないというのがあるのかもしれません。
 
これをものすごく単純な言葉にまとめれば『頑固』という言葉になると私は感じるんですよね。
 
頑固なときって、自分の考え方から出ようとはしませんし、人の話なんか聴きませんしね。
 
こんなときに他人のことなんて考えてはいませんからね。
 
そして、これと似たような話は、おそらく皆さんの回りにもたくさんあるのではないでしょうか?
 
例えば、上司がわからずやだとか、部下が役に立たないとか、同僚に腹が立つとか、子供が言うことを聞かないとか、夫が向き合ってくれないとか、たくさんありますよね。
 
これらは、相手が既成概念にとらわれ、自己中心的物事を見ているから感じることではありますけど、同時に自分自身も何かの既成概念にとらわれているから、相手に腹が立っている可能性もあるわけです。
 
そこに気がつくことができれば、基本的に怒りは半減しますし、これらの人とどのように付き合っていけるのかは(2)の志向をもつことができれば、関係性を見直していくこともできるかもしれません。
 
もちろん、それが無理なのであれば離れるというのも一つの方法としてあります。
 
しかし、何もわからずにはなれるのと、上記のことが理解できた上で離れる選択をするのとでは、結果は全然違ってくるんですよね。
 
なぜなら、何もわからずに離れると、結果として別の場所で同じ問題に直面してしまいますからね。
 
理解できた上で離れることができれば、ある程度注意や配慮をすることができますから、同じ問題が起きにくくなったり、もし同じ問題が起きても対処できる可能性も出てくるわけです。
 
既成概念にとらわれない、自己中心的にならない柔軟な考え方を持てるように、日ごろから意識していきましょうね。
 
※このお話は、2006年08月23日に掲載されたコラムを加筆、修正したものを再掲載しております。

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