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怒りとけんかのコミュニケーション⑨

第9章「心の状態」について

 

 コミュニケーションをとりたいとき

これはけんかそのものをスポーツのように使っていると考えてください。

お互いの感情と感情のぶつかり合い自体に目的があって、スポーツと同じように、終わればお互いがすっきりします。

こんなけんかもあるんですよね。

 

このパターンを使われる方は、実はセックスレスの夫婦に多かったりします。

 

変な言い方になりますが、けんか1回分がセックス1回分、そんな風に考えてみると面白いかもしれません。

 

それだけ、けんかクラスの強いコミュニケーションを求めているということですね。

 

わかりやすくいえば、コミュニケーション、この場合スキンシップと言い換えた方がいいかもしれませんが、かなりエンプティな状態なわけです。

 

いくらいい車を持っていても、ガソリンが入っていなかったり電気を充電していなければ、走らせることはできませんよね。

 

空になったが燃料電池に急速チャージする方法として、けんかやセックスは有効である、かもしれません。

個人的にはあまりおすすめはしませんけどね。

 

 

 誰かのせいにしたいとき(逃避)

人は「自分は悪くない」と思ったとき、無意識で「悪い誰か」を探します。

「悪い誰か」が見つかれば、「自分が悪い」と思う人はいなくなりますからね。

このやり方は「1 発散したいとき(八つ当たり)」とセットで使われることが多いですね。

 

 自分のせいにしたいとき

これは「6 誰かのせいにしたいとき」とは逆で、「自分が悪い」事を目的としています。

実は「2 怖いとき(防衛)」とセットで使われることが多く、自分のネガティブな考えどおりにコントロールしようとするときに使われたりします。

時には、「6 誰かのせいにしたいとき」とセットで、相手が悪いといい続けた結果、自分にとって大切なものをすべて失うことで「自分が悪い」事を証明したりします。

 

この手のタイプの人は、怒りを外に出すのではなく、すべて自分の内側に怒りを向けることで怒りに対応します。

また、けんかをすることは少ないのですが、周りを怒らせることに関しては天才的といえるかもしれません。

「6 誰かのせいにしたい人」からすれば、格好のカモになるからです。

「そうだ、お前が悪いんだ」

一言そういうだけで、関係性が成立してしまいますからね。

虐待する人の多くは、この関係性が出来上がっている傾向が多く見られます。

 

「6」と「7」のタイプの人は一緒にしてはいけない、ということですね。

 

 

 許せないとき(怒り)

相手を許せないと思ったとき、当たり前ですが、人は怒ります。

相手が許せなくてけんかになった場合、必ずではないですが、実は心の中ではまったく違う感情があるんですよ。

心の中では、相手を「助けたい」「幸せになってほしい」という想いが強くあったりします。

しかし、その想いが叶わないとわかった瞬間、自分の力のなさ、至らなさ、役に立たない弱い自分などを感じてしまいます。

 

このような感情が出ると、人は自分を責め始めます。

そうしたら、「2 怖いとき(防衛)」が出てくるんですよ。

防衛というのは、自分他人関係なく「攻撃された」ことに反応しますから、自分を責めても防衛してしまうんですよね。

そうしたら、自分を責めている分だけ相手に怒りをぶつけたくなるわけです。

 

もちろん許せないときのすべてがこのような感情ではありませんが、今回はけんかに絞ったお話をしておりますので、許せないときはすべてそうなんだ、とは思わないでくださいね。

 

 

 その他(複合型)

上記すべてに共通することですが、やはり自分の感情に「自覚がない」ことが最大のポイントだと私は感じます。

自覚すれば、他の選択肢も出てきますし、選ぶことだってできるんですよね。

でも、自覚していなければ選択肢は一番簡単な一つを無条件で選びますから、けんかしたくないと思っていてもけんかになってしまうし、けんかを何度も繰り返してしまうんですよね。

 

もちろんここに挙げた以外にもいろいろあるかもしれません。

それはおいおい、探していきたいと思います。

 

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