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心理学講座「うそという名の箱~うそつきの心理学~④

第二章 「なぜうそに引っかかってしまうのか?」

そもそも、うそをつく人に皆さんはなぜだまされてしまうのでしょう?

その人のうそが真実に聞こえるからでしょうか?

完璧なうそをついているのでしょうか?


実はそうではありません。

これは、うそをつく人、
つかれる人の心理がたくみに絡み合った結果、
うそをつく人はついてしまうし、
引っかかる人はだまされてしまうわけです。

たとえば、自分の話していることを相手に信じさせる方法、
というのがいくつかあります。

1 相手の信じたいことを話す
2 話す内容を真実だと思い込む
3 真実とうそを両方織り交ぜて話す
4 相手の冷静な判断力を奪う
5 複合型

他にもまだあるかもしれませんが、
今回も主だったものだけを紹介します。

1の「相手の信じたいことを話す」は、たとえるならば占いです。

占いに興味を持つ多くの方は、何らかの悩みや不安を抱えています。
自分に自信がなかったりもします。

そうすると、その人が自信が持てるような、不安が解消されるような言葉を言えば、かなりの確立で「この占い師は当たる」と信じてもらえるでしょう。

私の気持ちがわかってもらえた、と感じた時点で、人間は相手に無条件の信頼を置くからです。


2の「話す内容を真実だと思い込む」は、たとえるならば演技です。

その昔、アメリカのラジオ放送で「火星人が襲来してきた」というドラマを放送したそうです。

そうしたら、そのラジオがあまりにもリアルで、ラジオを聴いていた人が本当に火星人が責めてきたと思い込んでパニックになった、という出来事がありました。

まさに迫真の演技、といえるでしょうね。
これは、ドラマの脚本もそうですし、何より役者さんの演技が素晴らしかったこともありますが、実はもう一つあります。

もしこれがテレビであれば、そのようなパニックは起きなかったでしょう。

ラジオという、制限された情報で状況を把握しようとしたときに、「真実に違いない」という結論を出してしまうわけです。

つまり「思い込み」が引っかかってしまう原因になるわけです。


3の「真実とうそを両方織り交ぜて話す」は、たとえるならば「はったり」です。

すべてがうそだとばれてしまう、でも、真実をすべて話すこともできない、そのようなときにはお勧めです。

たとえば、ある男性が浮気をして、女性とお台場のレストランで食事をして帰ったとします。

そしたら、妻が「どこに行っていたの?」と聞いてきたわけです。

まあよくある話ですが、真実をしゃべるわけにも行きませんので、「会社の部下たち(うそ)と、お台場のレストランで(本当)、ミーティングもかねた(うそ)食事をしてきたんだよ(本当)」とするわけです。

そうすると、すべてがうそではないので、いがいとさらっといえたりもしますし、相手をだましている罪悪感もあまりでなくなります。
夫婦関係や親子関係でよくありそうな話ですよね。


4の「相手の冷静な判断力を奪う」は、たとえるならば「パニック」です。

相手がうそかどうかを考える前に、相手をパニック状態にしてしまうと、そのパニックに巻き込まれてしまう、というやり方ですね。

これは「振り込め詐欺」や「架空請求」のやりかたでもあります。

「事故を起こして保証金が必要になった。」

などといわれれば、聞いたほうは一瞬パニックになります。

その瞬間を狙って、相手はお金を振り込ませるわけです。

だまされる方はパニックになっていますから、自分がだまされていると考える時間も与えてくれないわけです。

まあ、一種の「どさくさにまぎれて」というやり方ですね。


5の「複合型」は、上記の1~4を組み合わせたものです。

先ほどお話した「火星人の襲来」の話も、最初は一部の人が、2の「思い込み」でだまされたわけです。

しかし、このときは、まだ多くの住民はだまされてはいないわけです。

しかし、そのあとで4の「パニック」が起きたわけです。

そうしたら、信じていなかった人たちも、パニックに巻き込まれてだまされてしまった、というわけです。


さて、ここまでお話して、皆さんはお気づきでしょうか?

うそに引っかかってしまう人は、いくつかのうそに引っかかりやすい条件を持っている、ということに。


その条件は

「思い込み」
「パニックに弱い」
「信頼があればうそはつかない」
「自分の感情を優先にしてしまう」

などがあります。

特に親しい人にたいしては、相手にうそを言われたときには、自分自身が相手を偽ってこなかったかどうか、それは考えた方がいいですね。

人が一番うそをついているのは、自分自身に対してですからね。

つづく

 

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