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心理学講座「うそという名の箱~うそつきの心理学~①」

第一章 人がうそをつく理由

「うそつき!」

まあいつでもどこでもよく耳にする言葉ですね。

しかし、ただ単純に「うそつき!」といっても、
語尾や語意の強さや状況、前後関係まで見てみると、
たった一言なのにその意味はさまざまに変わってきます。

あるときはやさしかったり、

あるときは相手を責めるようにいったり、

あるときははき捨てるように

ドップラー効果を効かせながら走り去ったり。


さて、ここで質問ですが、皆さんは今まで生きてきて、うそをついたことが一度もない!という人はいますでしょうか?

もちろん私はうそをついたことはいくらでもあります。

それこそ、ありとあらゆるパターンのうそをついています。

言い換えましょう。

この世にうそを全く一度もついたことがない人って、いるのでしょうか?

私はそのような人に会ったことは残念ながらありません。

ではなぜ、うそをつかない人に会ったことがないのか、説明していきましょうね。

まず、人がうそをつく理由ですが、大きく分けて7つあります。
 

1 相手のためを思ってつくうそ

2 その場から逃れたいからつくうそ

3 うそをついていることに本人も気づいていないうそ

4 はじめはうそをついてないつもりが、結果としてうそになってしまううそ

5 楽しさからくるうそ

6 悪意のあるうそ

7 その他のうそ

 
もしかしたらもっとあるかもしれませんが、今回はこの程度でまとめてみました。

これをひとつづつ解説していきます。


まず(1)の相手のためを思ってつくうそですが、
まあよく皆さんが耳にするのは「あなたのためを思って」
ということでしょうね。

確かにそのような部分もあります。

たとえば、がんを告知されたことを家族にいえないままでいるとしたら、
これはやさしさから来るうそですよね。

でも、言われなかった家族は、うそがわかったとき腹が立つでしょう。

しかし、それ以上に悲しみの方を強く感じるから、
うそをついた相手を攻めてしまったり、
自分を責めてしまうわけですよね。

それは、がんを告知された家族の支えになれないから、
うそがばれるまで大切な人を一人で悩ませ、
苦しめてしまったと感じてしまう部分なんですよね。

本当は家族を苦しめたくなくてうそをつくのに、
結果として家族を苦しめてしまう、
このようなケースは、
日常でもドラマなどでも良くありますよね。


実はこれは、「心のすれ違い」からおきることなんですよね。

ほんの少し、お互いの想いがすれ違ってしまうことで、
お互いが誤解してしまうからなんです。

「相手のためを思って」することは、
必ずしも相手のためにならないことを覚えておいてくださいね。

 

つづく

 

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