カウンセリングハートを伝えたい、カウンセラー、ヒーラー、セラピストのためのスクール CSS

2016/1/21 21年前(6)

この内容は、昨年1月にメーリングリストで連載したものを加筆、修正したものです。

 

 

さて、湿っぽい話がつづいたところで、最後にちょっとした面白い話もしておこうと思います。

 

○チョコレート事件

友人の避難先に、アメリカ軍がテントなどの設営に来てくれたそうです。

 

それをみた友人が、冗談まじりにこう叫びました。

 

「ギブミー、チョコレート!」

 

そしたら、気のいい黒人の軍人さんが

 

「オーケイ、ボーイズ」

 

といって、本当にチョコレートをくれたそうです。

 

それをおじいちゃんのところに持っていったら、

「これは昔、進駐軍からもらったのと同じチョコレートや、なつかしなぁ。」

といって、チョコをほおばっていたそうな。

 

ちなみに、この黒人の軍人さん、あとで上官に怒られていたそうです。

 

かわいそうにねぇ。

 

 

○お風呂事件

その日、朝から出張なので、朝風呂に入っていたそうです。

湯船につかっているときに地震に遭い、家は全壊。

 

しかし、本人は湯船にいたから助かったそうで。

 

でも、ここからが大変。

 

湯船からは一歩も出る事ができず、お湯の温度はどんどん下がり、しかも自分は素っ裸!

 

救助されたのは7時間後。

低体温症で死にかかったそうです。

 

よかったのか、悪かったのか。

 

 

○改造車がいっぱい

信号に電気が通じていない神戸の街

ある意味で無法地帯です。

でも、皆が譲り合い、事故は起きず。

 

その中で、時々目にする車が。

オープンカーになってしまった日産シーマ。

ガラスが一枚もないワゴン。

トランクがむき出しの乗用車。

ドアのない車。

屋根のないワンボックス。

 

まあよく走りますよねぇ。

そして、本当にあの時期だけ事故が少なかったんですよねぇ。

 

 

○簀巻き事件

友人の街では、泥棒に備えて自警団を結成し、夜な夜な巡回していました。

そしたら、ばったりと泥棒に出くわし、大格闘になったそうです。

 

泥棒は友人たちに簀巻きにされ、電柱に吊るされた状態で警察に引き渡されたそうです。

 

友人も顔に怪我を負い、私が

「顔、どないしたん」

と聞いたら教えてくれました。

 

 

○スキーウエア事件

友人はいつも、下着で寝る習慣がありました。

地震のときも下着で寝ていて、地震後、家の外に出ようとして、着るものを探したそうです。

 

そしたら、来週いく予定で用意していたスキーウエアが手元に。

迷わずそれを来て、外に飛び出します。

 

そしたらそのまま近所の人の救助や火事の消火を手伝い、ふと気がついたら自分だけ汗だくの状態に。

 

そりゃそうでしょう。

なんたってスキーウエアですから。

 

急に恥ずかしくなった友人は、家に戻り普通の服に着替えたとか。

ちなみにこの友人、ギブミーチョコの友人です。

 

 

 

○漫画事件

同僚が住んでいたアパートですが、隣の部屋がエロ漫画家のアシスタントさんだったらしく。

全壊したアパートには、まあエロ漫画が散乱していたそうです。

 

同僚が財産をがれきから取り出そうとしても、散乱しているエロ漫画に目がいってしまう。

 

独身男性の悲しい性です。

手伝いにきた別の同僚も、これまた独身。

作業は全然進まず。

 

結局、一日仕事になったそうです。

 

 

同じく、全壊した中古ビデオ屋さんがアダルトビデオを路上に野積みして

「ご自由にお持ちください」

 

なぜでしょうねぇ。

持って帰る気にならないのは。

 

他にも、全壊した古書店の前には本が、雑貨屋の前にはぬいぐるみが積まれていて

「ご自由にお持ちください」の札が。

 

避難所にいる人たちの心の安らぎに、少しでも役に立てたんでしょうねぇ。

アダルトビデオ以外はね(笑)

 

○おまけ

震災一年後、持病で倒れ入院したのですが、その病室でのお話です。

もちろん全員が被災者ですから、自然と震災の話になります。

ある男性は、アパートの一階が倒壊し、そこから10人ほど助け出したと。

そして、半分はなくなっていたと。

 

そんな話をしながらも、みんな明るく話すんですよね。

関西人の気質でしょうか。

話している内容はすごく重いのに、直接話を聞くと、それこそ相手の笑いを取ろうとする。

 

サービス精神が旺盛なんですよね。

また、つらい話だからこそ「笑わなやってられへん」というのもありかもしれません。

神戸人は見栄っ張りでええかっこしいですすから(笑)

 

私もそうありたいと思いますが、本来の性格が性格ですから、なかなかそうできない面もあります。

 

皆さんには長い間、私の話におつきあいいただきました。

 

あれから、21年という月日が流れました。

 

どうか、私からのお願いです。

今を一生懸命生きている、阪神大震災以外の人たちも含めた、すべての事故や災害の被災者や遺族のために、

ほんの少しでもいいので

祈ってあげてください。

 

癒える事のない傷を抱えている人もいるでしょうし、忘れようと努力している人もいる。

でも、皆今を一生懸命生きています。

 

その人たちに

エールを送ってください。

 

勝手なお願いで申し訳ありません。

お付き合いいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

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