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死にたいと思う動機を心理学でみてみる4

死にたいと思う動機を心理学でみてみる

 

責任感からくる死

 

責任感から来る死とは、期待の応えられなかったり、失敗したり、責任を果たせないなど、自分の中に在る「責任」に対して命を持って償おうというものです。

 

責任感から来る死というのは、これは日本古来の伝統といえるかもしれません。

日本は「腹切」の文化があります。

責任を取って切腹。

恥をかいたら切腹。

このように、命を持って償うことを当たり前としていた時代が長くありましたからね。

 

韓国では10代、20代の若者の自殺が世界でも群を抜いて多いのですが(日本は2位)、その原因として親の期待に応えられずに死を選ぶケースが多いと以前耳にしたことがあります。

 

日本でも、不景気になると高齢者の自殺が増えたりするわけですが、これも責任感からくる死といえるでしょう。

 

阪神大震災のおり、自殺した神戸市職員がいました。

 

当時の私は自治体で働いており、避難所の巡回などもした事があるのですが、その中でちょっととんでもない人がいたんです。

 

今でいうクレーマーと言われる人ですね。

 

その人の言葉に振り回され、対応に追われ、精神的に追いつめられ、とうとうクレームを処理しきれなくなって、死を選んだ。

 

それは責任感から来たものであって、決してその人の責任ではないのですが、当時の私は「被災者が被災者を追いつめる」状況を目の当たりにして、忸怩たる思いをしたのを覚えています。

 

このように、単純に動機といっても、一人一人にいろんな理由があり、そして、当の本人ですらわからない場合もたくさんあるわけです。

当の本人がわからないのに、周りの人がわかるわけがないんです。

 

 

6その他の死
これは今までの動機と複合的に出てくるもので、

「感情や感覚から逃げるため」に死を選択するケース、
誰かが亡くなって、連鎖的な死を選択してしまうケース、
自分で死ねないから誰かに殺してもらう、というケース、
などがあります。

感情や感覚から逃げるためとは、死んでしまえば今ある恐怖や苦しみから解放される、という考え方から生まれます。
いじめによる自殺や、病気を苦に自殺、仕事のトラブルで、などの場合、こういった感情や感覚も同時にある場合もあります。

連鎖的な死とは、実際に過去にあった事例ですが、とあるアイドル歌手がビルから飛び降りて自殺しました。
それがニュースで流れたとたん、全国で若い人が次々と自殺した、ということがありました。
当時はすごく話題になり、自殺問題が大々的に取り上げられた初めてのケースといえるかもしれません。

また、自死遺族も、連鎖的に自死を選択するケースがあります。
これは「絶望の死」と、助けてあげられなかった罪悪感がこころを追いつめていき、死へと誘ってしまうわけです。

自分が死ねないから誰かに殺してもらうというのは、実際の事件事例にあります。
池田小学校事件から、このような事例を時々みるようになっていて「自分で死ぬ事ができないから誰か(この場合は法律)によって殺してもらおう」と考え、犯罪を犯すという形です。
実際に北陸地方であった事件で、高校生が中学生を襲ってけがをさせた事件で、被疑者は「死刑になりたかったから」という動機を語っていた、というのを聞いた事があります。


このように、単純に動機といっても、一人一人にいろんな理由があり、そして、当の本人ですらわからない場合もたくさんあるわけです。
当の本人がわからないのに、周りの人がわかるわけがないんです。

 

 

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